この記事はIT勉強会/コミュニティ運営 Advent Calendar 2016 に寄せて書いた記事です。 執筆者は@nasa9084 です。 前日の記事は一般社団法人LOCALさんの一般社団法人LOCAL のご紹介 でした。
まずはじめに
あまりネット上、特にブログで自己紹介をする機会というのは多くなく、このブログ単体で言うならば、とある理由があって以前書いていたブログから移行してきたばかりなので、自己紹介というものをすこしはしているのですが、折角の機会でもあるので、ある程度きちんと自己紹介から始めさせていただくこととします。 どうもこんにちはnasa9084 といいます。 現在試される大地であるところの北海道は札幌市に住んでいる大学生(0x17歳)です。 来春4月から、東京で就職予定ですが、卒業論文の進捗が芳しくありません。 PyCon JP というカンファレンスのスタッフをしたりしています。
「でじぽろ」という勉強会
昨年のから今年の10月まで、札幌ででじぽろ という勉強会を主催していました。 でじぽろはIT技術初心者、もう少し具体的に言うと
- UNIX/Linuxに興味がある/使ったことがある
- プログラミングに興味がある/すこしやったことがある
といったレベルの方を対象として月に一回開催していた勉強会です。
私と、@chamaharun の二人で主催をしていて、内容としては
- HTTP入門
- SQL入門
- プログラミング言語大横断
- Linuxディストリビューションの紹介
なんかをやったりしていました。
勉強会を開催するということ
扨、少しばかり前置きが長くなってしまいましたが、そろそろ本題であるところの運営に関する部分の話をしなきゃいけないですね。 今回はIT勉強会/コミュニティ運営 Advent Calendar ですから、多くの大事なところは他の大人な方々が書いてくれてますので、今日は私が特に気をつけたほうがいいと思っていることだったり、おすすめの方法論だったりについて書きましょう。
持ち出しはしない
勉強会を継続的に運営するにあたり、主催者やスタッフの財布からお金が出ていくことは避けたほうがよいと思います。 楽しいことがしたいと思って始める(であろう)勉強会ですが、事前準備や当日の運営、終わったあとの処理など、結構な時間や労力がかかります。これは大きな負担で、この上開催にお金がかかるとなると、金額が大したことない額だったとしても、継続するのは心理的に困難になるでしょう。 せっかく立ち上がった勉強会も、「主催のお金がないので継続開催できません」では悲しいものがあります。 初回開催など、立て替える必要がある場面はあると思いますが、開催後にでも精算を行って、主催者・スタッフのマイナスが無いようにしたほうがよいです。
自分に強制する、という選択肢
多くのコミュニティ運営者は、「勉強会やコミュニティの運営は仕事ではないので、開催しなければならないという意識を持って開催するのはつらいからやめたほうがいい」と言っている様に思います。 わたしも多くの部分で賛成ですが、個人の性格だったり、勉強会の目的次第では、「強制的に開催する」という選択肢もある、と覚えておいてください。
私が主催していたでじぽろの目的の一つに、「主催も勉強する」というものがあります。初心者向けなんて謳っているけれど、主催も学生だから、一緒に勉強していきましょう!ということです。 加えて、主催である私も、@chamaharun も、比較的怠惰な性格をしています。 そこで、でじぽろ運営にあたって、一つルールを決めました。 それが、「つらくても、話すネタがなくても、とにかく月に一回開催する」というルールです。
不定期開催というのは、心理的負担も減りますが、それと同時に、気づいたら二回目の開催がないまま時間だけが過ぎていた、なんてことになりやすい開催方式でもあります。 定期的に開催することを自分に義務付けることで、勉強会を開催することが習慣になります。 継続開催を目標の一つとする場合、この選択は大きな助けともなってくれることと思います。 でじぽろは、このルールのおかげで、一年間毎月開催することができたと思っています。
あまり深く考えない
勉強会を主催するということは、実はそれほどハードルの高いことではありません。「とりあえず気が向いたからはじめてみた」くらいの気持ちで十分です。 でじぽろも、はじめは友人との呑みの席で、「なんか勉強会とかやってみたいよね」で始まったのでした。 皆言ってることでは有りますが、仕事ではないのです。辛かったり、つまらなかったらやめていいんです。 そして、気が向いたらまた新しく始めてみたらいいと思いますよ。
懇親会をする
個人的にこれはとても重要なことだと思っているのですが、懇親会はぜひやったほうがいいと思います。4日のエンジニアコミュニティのつくりかた でも書かれていましたが、懇親会が本編だと考えています。 多くの場合、勉強会で発表されることは、今の御時世ですから、検索したら出てきます。わざわざオフラインで集まってスクリーンの前で発表なんて聞かなくてもいいんです。 それでもやっぱり勉強会/コミュニティに集まるというのは、人と人との出会いが重要だからだと思います。 そして、発表のときというのは、座っているうち8割9割の人は質問もしないですし、発表後に発表者に挨拶に行ったりもしません。 これでは、休みの日に、わざわざ集まっている意味は無いと思います。
懇親会を開催することで、大勢の前の発表では言えないことだったり、発表するほどでは無いけど趣味で触っている新技術の話だったり、そういったものに大きな意味が有ります。twitterやfacebookでつながりを持つことに意味があるんです。
「学生が」勉強会を運営するということ
扨、それなりの量を書いた(気になっている)のですが、他の記事を書いている方々は皆さん大人(学生ではない)の方々ですね。 ココで一つ、「学生が勉強会を運営すること」のメリットを考えてみます。
学生が勉強会を運営することの最大のメリットは、ズバリ、「名前や顔を覚えてもらいやすくなる」という点だと思います。 勿論これは大人でもあることだと思いますが、学生の場合特に大きいと思います。
学生が勉強会を主催しているという例は、それほど多くありません。つまり、勉強会を主催している学生というのは、それだけで一つ大きなパラメータを得ることができます。 懇親会のところでも書きましたが、勉強会に参加する最大の意味はつながりをつくるということです。 しかし、それなりの規模の勉強会やコミュニティになると、人が多いので、なかなか一度では覚えてもらえないことも多いです。 そんな時、やはりひとつ大きな特徴がある、というのはとても強いメリットだと思います。
まとめ。
なんだかいろいろ書いたんですが、とりあえず言いたいことは一つです。
思い立ったが吉日、とりあえず勉強会やってみたらいいよ