割とみんな知ってるのかもしれないですが。
git-xxx
という名称で実行可能ファイルをパスの通ったところに配置すると、git xxx
というgit
のサブコマンドの形で実行することができるようになります。これを利用したのが拙作git-license
で、git license [option] license_name > LICENSE
の形で実行するとLICENSE
ファイルを簡単に作成することができます。
その他、git config
でエイリアスを指定して、サブコマンドとして登録することも可能です。
同様にして、git ignore
で`.gitignoreファイルを簡単に取得できるようにしてみましょう。
おそらく現代では多くの人が.gitignore
の生成やテンプレート化をして、あるいはテンプレート化されたものを利用しているのではないでしょうか。GitHubのWUI上でリポジトリを作成するときにも生成することができますし、そのさい使用される.gitignore
ファイルとしてgithub/gitignore
が提供されています。
今回紹介するのはgitignore.io というサービスです。
gitignore.ioはその名の通り、.gitignore
ファイルを生成するサービスです。
基本的な使い方は非常に簡単で、ブラウザでアクセスして、テキストボックスに必要な言語、OS、エディタやIDEなどを指定していくだけです。指定が終わったらCreateボタンを押すことで、選択した対象用の.gitignore
テンプレートを全て含んだ.gitignore
ファイルが作成されます。これを保存すれば良いですね。
しかし、その他の作業をコマンドラインから行なっていると、いちいちブラウザでアクセスして、マウスで操作して・・・というのが非常に面倒に感じます。
大丈夫です!gitignore.ioではもちろんAPIを提供しています(というか、WUIで生成された.gitignore
のURLがそのままAPIのURL)。
次のように実行してみます。
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https://www.gitignore.io/api/
の後ろに、カンマ区切りで必要なものを列挙して行くだけで、簡単にコマンドラインから.gitignore
ファイルを取得できます。
ここまでやったらもう少し簡単にしたいですね?いちいちURLを打つのは面倒ですし、忘れてしまうかもしれません。せっかくなのでgit
のサブコマンドとしてgit ignore
とできるようにしてみましょう。次のコマンドを実行してみます。
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もしくは、~/.gitconfig
ファイルの[alias]
のセクションに次のように設定しても良いでしょう。
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$@
は引数をそのまま渡すという変数です。このように設定をすることで、git ignore
としてgitignore.ioのAPIを利用することができるようになります。実際に使用する時は次のように使用します。
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言語や環境のリストは全てまとめて一つの引数のため、カンマの後にスペースを入れないことに注意です。指定できる環境の一覧はgit ignore list
とすることで表示できます。
標準出力をそのままリダイレクトして、.gitignore
ファイルに書き込めばプロジェクトの初期設定として使用できるでしょう。