array/sliceに対する存在確認関数のベンチマーク

Pythonでいうところの、次の様な条件式を実現する関数を書きたかった。 1 2 3 4 5 ls = ["foo", "bar", "baz"] s = "baz" if s in ls: print("FOOBAR!") 対象がリストの時、普段なら普通にfor文を回すのですが、今回やりたかったのは定数値の一覧にあるかどうか、だったのと、定数の数も少なかったので、とりあえずで以下の様に実装していました。 1 2 3 4 5 func something(s string) error { if s != "foo" && s != "bar" && s != "baz" { return errors.New("value invalid") } } 流石に雑すぎるので、リファクタリングしよう、と思ったのですが、「はて、for文挟んだら遅くなったりしないだろうか」などと考えてしまったのでベンチマークを取りました。 TL; DR 素直にfor文を回しても大して問題はなさそう result 今回取ったベンチマークは6種類です。 for-range文を回す for文を回す map[string]struct{}を集合として取り扱ってみる &&, ||でつなぐ switch文を使う sort.SearchStrings()を使う 6番目のsort.SearchStrings()を使う方法はstackoverflow に書いてあった方法で、二分探索をしてくれるというのでやってみました。 結果は次の通り。 BenchmarkInByForRange-4 200000000 9.34 ns/op 0 B/op 0 allocs/op BenchmarkInByFor-4 100000000 10....

2018-06-26 · nasa9084

Golang: 配列からスライスに変換する

TL;DR: slice := array[:]で変換できる Go言語にはリストの様なものが二つあります。配列(固定長)とスライス(可変長)です。 一般に、Go言語で配列を扱うことは多くないでしょう。 実際、多くのパッケージ(標準パッケージを含む)が要求するのはスライスです。 とは言っても一部のパッケージでは配列を取り扱っているものがあります。 例えば、crypto/sha512を見てみる と、以下の様な関数が存在します。 1 func Sum512(data []byte) [Size]byte ここで、Sizeは同パッケージ内で宣言されている定数で、値は64です。 つまり、この関数は64バイトの長さを持った配列を返します。 この関数は与えられたデータからSHA512チェックサムを計算するものです。 勿論、返ってきた値をそのまま使用することもあるとは思いますが、そのままの値は人間可読な値では無いため、hexdigestを得たいと思うでしょう。 Go言語にはもちろんのことながら、encoding/hexパッケージが存在し、簡単に16進文字列を得ることができます。 16進表記の文字列を得るためには、次の関数を使用します。 1 func EncodeToString(src []byte) string 引数に注目します。 要求されているのはbyteのスライスです。 Goでは、配列とスライスは基本的に別物ですから、以下の様に書くことはできません。 1 2 3 4 h := sha512.Sum512("foobar") // 型エラーが発生する EncodeToString(h) そうは言っても、配列とスライスは非常に似ています。 次のように書きたくなりますね。 1 2 h := sha512.Sum512("foobar") EncodeToString([]byte(h)) // 配列をスライスに変換したい しかし、次のようなエラーを生じます。 cannot convert sha512.Sum512("foobar") (type [64]byte) to type []byte 型変換はできないようです。 どうしたら良いのでしょうか。 Go言語では、配列の範囲インデックスを使った場合、返される値はスライスとなります。 1 2 a := [3]string{"foo", "bar", "baz"} s := a[0:2] // sはスライス また、インデックスを省略することもできます。 開始値を省略すれば、0を与えたものと見なされますし、終了値を省略すれば、配列の最後までを切り取ります。...

2018-03-16 · nasa9084