初めての自作ケーブル

こんばんは。以前記事にした ように、現在、職場でErgodox EZ というキーボードを使用しています。これは元々は自作キーボードの一種で、左右分割型のキーボードです。 Ergodox EZでは、右のキーボードと左のキーボードはTRRSケーブル という、4極のイヤホンケーブルみたいなケーブルで接続されています。今まではとりあえず購入時に付属していたケーブルを使用していたのですが、だんだん肩が開いてきて、長さが足りないなーというお気持ちになってきました。どうせならおしゃれなケーブルがいいなぁと思いながら通販サイトで探したのですが、このTRRSケーブル、あまり需要がないのか、種類が多くありません。 じゃぁ自作キーボード勢はどうしてるのだろうか、と思って調査したところ、諦めて売っているものから選ぶか、自作するか、という選択肢のようでした。自作すれば自分好みの色や長さで作れるし、ケーブルくらいなら作れそう!ということで自作ケーブル沼に入門してみました。 今回作ったのはこちら。遊舎工房 さんで販売されている、自作ケーブルキットです。はじめは部材を個別にそろえて作ろうと思っていたのですが、自作キーボード界隈のDiscordサーバ で聞いたところ、最初はこちらのケーブルキットが個別にパーツをそろえるよりも安くておすすめ、と言うことなので早速遊舎工房さんに向かい購入してきました。 セットの内容を確認していきましょう。まずはプラグ。4極の3.5mmフォーンプラグです。Ergodox EZは向かって奥の方にジャックがあるため、L字型なのはうれしいですね。 次は熱収縮チューブ。こちらは購入時に色を選ぶことができます。今回は無難に白を選択しました。 こちらはパラコード。元々はパラシュートなどのひもに使われるらしいのですが、今回はケーブルカバー的なものとして使用します。こちらも色を選ぶことができ、黒を選択しました。 これはスリーブです。パラコードの上からかぶせておしゃれ感を演出します。これ、なんて調べたら売ってるのを見つけることができるんでしょうか。 最後にケーブル本体。50cmです。上からパラコードをかぶせるため、なんかよくわからない色です。 実際に作業していきます。まずはパラコードの中にケーブルを通していきます。パラコードの中には白いひもが入っていますが、これを抜いてあいたスペースにケーブルを通します。ちょっとずつ、パラコードを縮めてひっぱってを繰り返して、ケーブルが全部入りきるまで差し込みます。 こちらが挿入し終わったもの。パラコードはケーブルより長めに用意されているのですっぽり隠れました。 さらに上からスリーブをかぶせます。スリーブの端は非常にほどけやすく、最初入れるのが難しかったです。要注意。 片方の恥をテープで留め、ケーブルを露出させました。露出させた長さはプラグに合わせてあります。 被覆を剥いた状態。四軸のケーブルです。非常に細いため、被覆を剥く時に切ってしまわないかドキドキでした。予算に余裕があればケーブルストリッパーを用意してもいいかもしれません。 ケーブルを端子に半田付けしていきます。冒頭にも書いたように、「ケーブルくらいなら作れそう!」とか思ってましたが、これめっちゃ難しいです。3.5mmフォーンプラグなんで、端子もめっちゃ小さいです。上の方(写真中黄色の線)から付け始めてしまったので、余計難易度が増しました。 反対側の半田付け。これを始める前に端子のカバーと熱収縮チューブをケーブルに通しておきます。そして二度目はさすがに学び、きちんとケーブルの長さを端子にそろえる、下から半田付けを始める、などにより少しきれいにつけれるようになりました。 残念なことにテスターを用意していなかったのでテストしていませんが(大丈夫か?)、この時点で導通とショートしてないかをテストしておくべきでしょう。 半田付けが終わったら熱収縮チューブをネジの直前まで持ってきて温めます。最初はヒートガンを買おうと思ってたのですが、秋葉原で売っていたものはamazonで売ってる安いやつより高かったのと、思ったよりサイズがあってびびったので購入には至りませんでした。Discordで聞いたところによるとドライヤーでもいける、ということだったのでドライヤーで挑戦しましたが、十分収縮しました。 最後にケーブルの端子カバーをはめて(ぴったりのサイズなので、熱収縮チューブをつけた後は非常に通しにくい)完成です。会社に行かないとErgodoxがないので動作確認ができていませんが、無事使えることを祈っています。 このほかにも部材をいくつか購入してきてあるので、もう少しケーブル作りをやって行ってみようと思います。 追記: 使えませんでした

2019-02-04 · nasa9084

Ergodox EZを購入した

割と今更感もなくはないのですが、Ergodox EZという分割キーボードを購入しました。 Ergodoxは基本的には自分でパーツを揃えて組み立てる、いわゆる自作キーボードの一つですが、オープンソースで設計などが公開されており、その設計を使って完成品を販売しているのがErgodox EZです。 今回は公式サイト から購入しました。 構成は次のようなものです。 Color: BLACK Tilt kit/Wing Rest: YES Keycap: Blank Switches: Cherry MX Blue 以上で$325、日本円で37,125円でした。送料がかかるという情報も多かったのですが、送料は無料で、関税が2000円ちょいくらいかかりました。 wing restの箱は凹んでいました。。。 まぁ、ペラッペラのビニールだけの状態で渡航して来たので、こんなものでしょう。 箱自体はしっかりしており、多少凹んでも中の本体には影響ありませんでした。 いつ使うのかよくわからないワッシャーと、キートップ・スイッチの交換に使う道具、謎のステッカーがついていました。 web上には日本語の情報がなく、ごく最近のことだと思うのですが、現在販売されているErgodox EZにはCIY という機構が組み入れられています。キースイッチが半田付けされておらず、いわゆるソケットのようなものに刺さっているため、自分でキースイッチを交換できる、というものです。 このため、自作のErgodoxか、キーボードの故障を覚悟の上での改造のみで可能だった、一部のキースイッチのみ交換する、などが簡単に行えるようになっています。 現在は会社で使っています。 やはりエンターキー周りがなれず、slackでちょいちょい誤爆しますね。 できるだけJIS配列に近づけた構成にしており、現在のファームウェアはnasa9084/qmk_firmware のdevelopブランチで管理しています。 今の所レイヤーはうまく使いこなせていないため、いいかんじの知見があれば教えてほしいところです。 ファームウェアのコンパイル時、arch linuxの場合、sudo pacman -S avr-libcする必要があったほか、macosの場合、brew install avr-gccする必要があったのですこしハマりました

2018-10-31 · nasa9084